体外受精day15(採卵当日のはなし)
day15
今日は待ちにまった採卵の日!
採卵のリアルをお伝えしていきますね。
採卵について
採卵当日の全体の流れはこんな感じです。
1.自宅で採精→2.受付→3.着替え→4.点滴→5.採卵→6.安静→7.説明→8.お会計→9.帰宅
それぞれ詳しく説明していきますね。
1.自宅で採精
朝、病院でもらった容器に、採精します。
まだ朝は冷え込むので、タオルで巻いて腹巻きの中にいれて病院へ向かいました。
(採精したものをこのブログでは妖精と呼びますね。)
2.受付
病院で受付をし、妖精を培養士に預けます。
ここで、動きの良い妖精をピックアップしてもらうのです。
一応妖精の検査もしてもらい、量、濃度、運動率、前進率も教えてもらえます。
3.着替え
病室に案内され、手術着に着替え準備をします。
待っている間に、採卵の説明をよんでおきます。
待ち時間は結構あるので、少し寝てしまいました。
4.点滴
腕に針を刺し点滴です。
脱水予防のための生理食塩水と採卵で針を刺すので感染予防として抗生物質を投与されます。
私は基本的にアレルギーなどないのですが、今日、点滴をした直後、気分が悪くなり手汗がジワジワでてきたのです。
ポチッとナースコールをおすと慌てて看護師が駆けつけてくれました。
「どうしましたか?」
「なんか気分が悪いのと冷や汗が…」
と症状を説明するとすぐに抗生物質の投与をストップしてくれました。
血圧と酸素飽和度を測定され、とくに問題はなかったのですが医師の判断で15分ほど安静にするよう言われました。
本来は9:40スタートだったのですが、次の人と入れ替え10:00スタートに変更となりました。
10:00スタートにして、妖精は大丈夫?hcg注射打ったから排卵しない?などいろいろ不安がよぎりましたが、万全な体調で手術するのが優先です。
抗生物質をストップするとすぐに体調は元に戻ったのですが、念のため抗生物質は投与しないこととなりました。
「投与せんでいいなら、最初から投与すんなよー」
と心の中で思いましたが、感染予防は大切ですからね。
飲み薬で抗生剤が処方されているので、それで様子をみることになりました。
5.採卵
採卵前にお手洗いにいき、尿を全て出し切る必要があります。
尿がたまっていると、卵胞が上手く見えないことがあるのです。
点滴をコロコロ運びながら手術室へと向かい、台の上にスタンバイです。
点滴に麻酔をつないで、酸素マスクを口にあて…
目が覚めたら採卵は終わっていました。
「めっちゃ寝てました」
と寝ぼけながら病室にもどりました。
麻酔のちから恐るべし。
手術の記憶は全くありません。
痛かったのか?何人で手術してたのか?目が覚めれば手術は終わっていたのです!
なので、手術に対する恐怖など全くありませんでした。
痛みもほぼゼロです。
6.安静
時計がなかったので、具体的に何時間ぐらい安静にしていたかはわかりませんが、手術がおわり目が覚めて準備をし携帯をみると、手術から1時間経過してました。
安静にしながら、時間になると看護師がきて体調確認やお手洗いへの誘導など順番に案内してくれました。
安静時間は採卵後2-3時間といわれていたのですが、あれこれしている間にあっという間に2時間ほど経過しました。
大量の出血などあれば、安静時間は前後しますが、私は特に出血もなく術後の体調不良はなかったのでとんとん拍子に進みました。
7.説明
最後に胚培養士から説明がありました。
何個採卵できたか、どうやって受精させたか、妖精の運動率はどうだったかなどの説明です。
この説明は長くなるので、明日改めて説明したいと思います。
結論としては、7個採卵できました。
その中で、受精させられる卵は4つでした。
個人的にはもっと卵ができるとおもっていたので、残念な気持ちもおおきいのですが、くよくよせず前に進みたいと思います。
採卵できた7個のうち、3つは未熟な卵と変性している卵だったので、受精させることはできないといわれてしまいました。
今回の採卵で、採れた卵全てが受精させれるわけではないこと、卵胞が育っていても中に卵がない空胞のものもあることなど、現実は厳しいことを身にしみて感じました。
あとの受精から受精卵の成長に関しては、私がどうこうできることはありません。
祈るのみです。
3日後に病院へ連絡し、受精卵の成長具合を確認します。
8.お会計
さて、待ちにまった?お会計です。
な、な、なんと…
保険適用で63570円でした。
まあ想像通りですかね。
採卵や受精できる卵の数によって値段は変わります。
7個採卵、4個受精できた場合の料金です。
内訳はこんな感じです。
・採卵手術136000円
・麻酔など薬代8160円
・タイムラプス撮像法による胚培養20000円
その他再診料など細かなお金も含まれますが、大きなものでいうとこんな感じです。
ここから保険適用分を払います。
タイムラプス撮像法は、病院によって無いところもあります。
タイムラプス撮像法は最新鋭の機械になり保険適用外なのです。
従来は毎日受精卵を観察するために、培養機械から出し入れしなければならず、その分受精卵に負担がかかっていました。
一方、タイムラプス撮像法を使用することで、受精卵を出し入れせずに毎日観察できるのだそうです。
私の病院では基本これを使用するため、否応なしに20000円プラスされるのです。
お金よりも受精卵ちゃんが上手く育ってくれることが優先なので仕方ないですね。
頑張れ!受精卵ちゃん(^^)
9.帰宅
採卵後、少しずつ水分摂取、食事を行い安静にするようにいわれました。
なのですが、旦那にいきなり外出に連れて行かれ、たらふくご飯を食べさせられ、気分が悪くなっているナウです(笑)
麻酔は完全にきれて、ある程度普通の生活はおくれます。
今日も早めに寝て、明日は安静にしたいと思います~!
チャオ!