体外受精day16(受精のはなし)
day16
お腹の張りもマシになり、体調goodなみすルンです。
採卵の次の日はだいぶ・・・いや完全に復活しますね。
次の日からは余裕で仕事に行けそうですね。
受精のはなし
さて、今日は受精について詳しくお伝えしたいと思います。
その受精させる方法に2つの方法があります。
1つは従来法、ふりかけ法といい、卵子に精子を振りかけて受精させる方法です。
病院によって呼び名はいろいろあると思います。
もう1つは顕微授精といい、精子1つを卵子の中に人工的にいれるものです。
まずは従来法についてです。
メリット
・自然に近い形で受精できる
・非侵襲的
デメリット
・顕微授精より受精確率が低くなる。
・受精障害があると受精できない。
・従来法を行った後に顕微授精はできない。
・精子数がある程度なければできない。
デメリットが多いように感じますが、自然に近く刺激を与えなくても受精できるのでそれが何よりのメリットになります。
従来法では、卵子にたくさんの精子をふりかけみんなの力で精子1つを卵子の中に送りこむので、精子1つあればOKというわけにはいきません。
また、採卵した卵の周りにはたくさん細胞がくっついているのですが、従来法ではまわりの細胞を取り除かず、そのまま精子をふりかけるので採卵した卵が未熟な卵か成熟している卵かがわからないのです。
これは私の病院のやり方かもしれません。
次は顕微授精についてです。
メリット
・受精確率が従来法に比べて高い。
・精子の数が少なくても受精可能
・確実に1つの精子のみを受精させることができる。
・形、運動率のよい精子を選んで受精できる。
デメリット
・侵襲的、針をさすことでストレスがかかる。
・卵子が壊れる可能性がある。
・費用が掛かる
顕微授精の最大のデメリットが針をさすことで、卵子にストレスを与えて仕舞うことです。
顕微授精が従来法に比べて先天性異常が多いということはないそうなのですが、やはり不安ですよね。
ただ、精子の運動率が低い人は顕微授精1択になってしまいます。
また、どちらの方法も受精した後胚移植できる状態に、きれいに育つ確率は30-40%といわれています。
さて、昨日の採卵において、事前にどの方法で受精させるかという説明がありました。
私はできるだけ自然な方法で受精させたいので本来は従来法1択なのですが、もし旦那の精子に受精能力がなければせっかく採卵したものも無駄になってしまいます。
従来法希望であれば、とれた卵のうち半分は従来法、半分は顕微授精にすることをおススメしますといわれました。
当初私は11個ほど採卵できる予定であったので、5個従来法、6個顕微授精を希望していました。
多めに採れれば顕微授精優先にしてほしかったのです。
そして、もし全て受精がうまくいったとすればできるだけ従来法で受精した受精卵を移植してほしいという希望も出していました。
ふつう受精卵はグレード順に並べ凍結し、グレードのいいものを優先して移植していくのです。
グレードとはその卵のきれいさを評価したものです。
グレードがいいものの方が妊娠可能性が高くなるのです。
培養士と話をし、
「従来法優先でもいいが、従来法のものがグレードが低ければ、顕微授精でグレードがよいものを移植したほうが妊娠確率は高くなるカモ・・・」
という説明をうけ、悩んだ結果、やはりグレードがいいものを移植してもらうことにしました。
しかし、そんな心配も一転、採卵当日採れた卵は7コでした。
採卵直後麻酔でもうろうとしているときに培養士から
「採れた卵が7コでした。3コ顕微授精、4コ従来法でよいですか?
精子の運動率が悪かったので、従来法で受精できるかどうかはわかりません。」
といわれ、もうろうとしながら、頭をフル回転させ・・・
「顕微授精したとしてもきれいに育つ可能性は40%・・・3コ顕微授精にして受精したとしてもうまく行く確率は1コ。
顕微授精3コやとリスク高いな。
精子の運動率悪いし従来法で授精させてもうまくいく可能性は極めて低い。」
と考え、
「1コ従来法、その他顕微授精でもいいですか?」
と聞きましたが、
「1コ従来法やと、その選んだ卵が未熟卵の可能性もあるので、3コぐらいは従来法をためしてみないとあまり意味がない。」
といわれました。
いろいろ調べてもらった結果、採れた7コの卵のうち3つは未熟なもので受精不可。
最終的に受精できるものは4コということになり、結局全て顕微授精してもらうことにしました。
(培養士さんお手数おかけして申し訳ございません!)
不妊治療は選択の連続といわれるのですが、それを身に染みて感じました。
後は応援するのみ!
がんばれ~受精卵ちゃん!
チャオ(^^♪